我が家の長男のお話です。
1歳半ぐらいから、ひどいイビキをかくようになりました。
そして、とにかくずっと口呼吸をしており、そのせいなのかよく風邪を引きます。熱は毎回39度超えの高熱です。
最近になって気がついたのは、寝ている時に10秒は軽く超える無呼吸状態が頻繁に起こっていることです。
さらに、よく食べ物を喉に詰まらせ、2歳までに2回救急車のお世話になっています。
そんな彼ですが、幼稚園に入園してから夏休みに入るまで、鼻水が出なかった日が1日もなかったのです。
耳鼻科に通い、薬を飲み続けても一向に治る気配がなかったため、大きな病院を紹介してもらい診てもらいました。
病名はアデノイド肥大
アデノイドとは
リンパ組織のひとつで、鼻の一番奥にあります。

アデノイドは通常、3歳頃にもっとも肥大化し、その後徐々に縮小し10歳頃までに消失します。(アデノイドの肥大はいずれの子どもにも見られ、ほとんどの場合は治療する必要はありません。)
アデノイドが大きい状態をアデノイド増殖症、アデノイド肥大、咽頭扁桃肥大などと言い、単にアデノイドと省略して言うこともあります。
アデノイド増殖症はアデノイドの肥大が極端で、鼻呼吸ができないほど大きくなったり、そばにある耳管(中耳と鼻の奥をつなぐ管)を閉塞して中耳炎が治らなくなったりするなどの病的な状態をいいます。
主な症状
鼻づまり・口呼吸
鼻の奥で空気の通り道が狭くなるため鼻づまりを起こしたり、鼻で息ができにくくなり口で息をするようになります。
いびき・睡眠時無呼吸症候群
寝ている時にいびきをかいたり、ひどくなると息が止まる睡眠時無呼吸症候群をおこします。寝不足になり、日中の集中力低下にもつながります。
滲出性中耳炎・副鼻腔炎
アデノイドの近くには耳奥(中耳)につながる耳管が開いているために滲出性中耳炎の原因になったり、場合によっては難聴を伴うこともあります。
また、鼻の通りが悪くなるために副鼻腔炎になったりします。
アデノイド顔貌

アデノイドが大きいために口をいつも開けているのを、昔からアデノイド顔貌と言います。
これは、いつも口を開けているために、くちびるや上あご、前歯などの形が変わり、全体としてしまりのない顔になっていることを指します。
また、歯並びが悪くなったりする例もあります。
睡眠時無呼吸をおこすようなひどいアデノイド増殖症の子どもでも、手術のあとには普通の顔つきにもどると言われています。
治療法
症状が軽ければ通院治療を続けながら経過を診るという場合もあります。
小学校高学年以降で年齢的にアデノイドの縮小が見込めなかったり、付随して起こる中耳炎や睡眠時無呼吸が重症であったりする場合、手術で切除することになります。
アデノイド切除術は出血以外の危険性はほとんどなく、全身麻酔下に口の中より、鏡を見ながら切除・止血するので、ほとんど後出血はありません。
扁桃が大きい場合は、扁桃も同時に摘出することがあります。
入院期間はアデノイドのみでも、扁桃摘出術とあわせて行っても1週間位で手術時間は1時間以内です。
治療後
手術をすると、上記の症状は数日間で改善します。
扁桃やアデノイドを取ると、今まで大きかった扁桃やアデノイドのせいでこもっていた声が、本来の声に戻るため少し高くなるそうです。
手術後については、こちらに詳しい情報が載っています!
最後に
アデノイドが、ひどい鼻づまりや睡眠時無呼吸、中耳炎、副鼻腔炎などの原因になっているようであれば手術を受けた方がよいこともありますので、お医者さんに相談してみてください。
息子はもうすぐ術前検査です。また報告しますね。